ストレートティーとアールグレイの違いは?香り・味・飲み方を実際に飲み比べて解説【初心者向け】
「ストレートティーとアールグレイ、どちらも紅茶なのに何が違うの?」
実はこの2つ、飲み方と紅茶の種類という全く別のカテゴリー。
本記事では、紅茶好きの筆者が実際に飲み比べて感じた香り・味・おすすめのシーンを詳しく紹介します。
この記事でわかること
- ストレートティーとアールグレイの違い(概念・香り・味わい)
- 初心者でも失敗しない選び方とおすすめの飲み方
- よくある疑問への答え(FAQ)
1. ストレートティーとは?
紅茶そのものの香りや味を楽しむ飲み方で、茶葉本来の個性がよくわかります。
もっと詳しい淹れ方のコツは、ルピシア公式:紅茶のいれ方ガイドも参考になります。
意味(砂糖やミルクを入れない飲み方)
ストレートティーは、砂糖やミルクを加えずに紅茶そのものを味わう飲み方です。
「ストレートティー」という茶葉があるわけではなく、紅茶本来の香りや味わいを楽しむスタイルを指します。
ストレートに向く茶葉の例
繊細な香りを持つ茶葉は、ストレートにすると魅力が際立ちます。
例えば、ダージリンは爽やか、セイロンはクセが少なく飲みやすい、ニルギリはすっきり軽やかで初心者にもおすすめです。
おいしく淹れる基本
おいしいストレートティーは淹れ方がポイントです。
目安は以下の通り。
- お湯の温度:95℃前後
- 抽出時間:2〜3分
- 蒸らし:フタをして香りを閉じ込める
長く抽出しすぎると渋みが強くなるので、まずは短めから試すのが安心です。
私が「ストレートティーって美味しい」と思えた瞬間

初めてダージリンのファーストフラッシュをティーバッグで飲んだとき、「紅茶ってこんなに爽やかなんだ!」と驚きました。

渋みよりも軽やかさや華やかな香りが際立ち、ストレートでもすっと飲めたんです。
後日リーフで淹れると香りに奥行きが出て、ティーバッグとの違いに衝撃を受けました。
2. アールグレイとは?
ベルガモットの香りが特徴のフレーバーティー。すっきり飲みやすく人気です。
トワイニング公式サイトでも、アールグレイの魅力が詳しく紹介されています。

ベルガモットの香りと由来
アールグレイは、ベルガモットという柑橘の香りをつけたフレーバーティーです。
名前の由来は「グレイ伯爵(Earl Grey)」で、19世紀のイギリスから広まりました。
ひと口で気分を切り替えてくれる華やかな香りが特徴で、今も世界中で愛されています。
👉 「ミルクティーに合う紅茶」では、アールグレイ以外のおすすめも紹介しています。
ミルクティーにするとさらにおいしさが引き立つものもあります。
「紅茶なのにオレンジのような香りがする!」
ベース茶葉の違い
アールグレイは茶葉ではなく、香り付けの方法で作られます。
そのためベース茶葉によって味わいが変わるのも魅力です。
- セイロン:クセが少なく香りが際立つ
- ダージリン:爽やかで軽やかな仕上がり
- 中国紅茶(祁門など):重厚感がありクラシックな印象

同じアールグレイでも茶葉で印象が変わるので、飲み比べも楽しいですよ。
ホット・ストレート

トワイニングのアールグレイをストレートで。華やかな香りが際立つ定番スタイル。
最もシンプルに楽しむならストレート。
お湯を注ぐと香りが立ち上り、ひと口でリフレッシュできます。
ミルクティー

アールグレイをミルクティーに。ベルガモットがやさしく広がり、ほっとする一杯に。
意外とミルクとも好相性。
ベルガモットがやわらかく包まれ、上品でまろやかな味わいになります。
「香りが強い」と感じる人にもおすすめです。
アイスティー

アールグレイをアイスティーで。爽やかな香りが際立ち、夏にぴったりのリフレッシュドリンク
夏に人気なのがアイスティー。
冷やすことで香りが引き締まり、爽やかさが際立ちます。
食後や午後のリフレッシュにぴったりです。
ストレートなら爽やかに、香りを楽しむならアールグレイに。さらに深く楽しみたい方は、ダージリンの季節ごとの味の違い もチェックしてみてください。季節でまるで別の紅茶のように変化します。
3. ストレートティーとアールグレイの違い
- 香りの違い:ナチュラル vs フレーバー
- 味わいの違い:茶葉本来 vs 柑橘香の爽やかさ
- おすすめのシーン:食事中 vs おやつタイム
ストレートティーやアールグレイ以外にも、産地ごとに個性がある紅茶があります。紅茶の種類と特徴まとめもあわせてどうぞ。
| 項目 | ストレートティー | アールグレイ |
|---|---|---|
| 意味の違い | 砂糖やミルクを入れず、そのまま飲む方法 | ベルガモットで香り付けしたフレーバーティー |
| 味と香りの特徴 | 茶葉本来の香りと味を楽しめる | 柑橘の香りが華やかで気分転換に最適 |
| 向いているシーン | 食事中・リフレッシュしたいとき | おやつ・リラックスタイム |
このように、ストレートティーは飲み方のスタイル、アールグレイは紅茶の種類と覚えると混乱しません。
どちらもシーンによって楽しめるので、気分に合わせて選んでみるのがおすすめです。
私が飲み比べて感じたこと
左がダージリンのファーストフラッシュ、右がアールグレイをストレートで淹れたものです。
ダージリンは明るい黄金色で、爽やかで軽やかな香り。
一方アールグレイは深みのある色合いで、ひと口でベルガモットの香りが広がり、気分がリフレッシュされる感覚がありました。
「同じ紅茶でも、飲み方と種類でこんなに違うんだ」と実感した瞬間でした。

4. どちらを選ぶ?味の好み別おすすめ
同じ紅茶でも「香り・コク・渋み」のバランスで印象がガラッと変わります。好みに合わせて選びましょう。
渋みが苦手な方は、渋くない紅茶まとめもチェックしてみてください。
- まろやか・穏やか派:ダージリン(特にファーストフラッシュ)、ディンブラ、ニルギリ
- コクと甘みが好き:アッサム(ミルクティー向き)、ウバ(しっかりキレ)
- 香り重視・爽やか派:アールグレイ(ベルガモットの香り)、ダージリン・セカンドフラッシュ
- すっきり毎日飲みたい:セイロンOP(トワイニング等)、ディンブラ
- アイスティー向き:ディンブラ/ニルギリ(濁りにくくキレが出る)
- 食事に合わせたい:セイロン系(渋み控えめ)やダージリン・セカンド
5. スイーツとの相性で選ぶ
スイーツと合わせると違いがよりクリアに。迷ったら下記からどうぞ。
- モンブラン:アッサム(ミルクティー)/アールグレイ/キームン

モンブランにぴったりな紅茶3種。アッサムはまろやかなミルクティーに、アールグレイは香りで華やかに、キームンは上品な深みを添えます。
- チーズケーキ:ダージリン・セカンド/アールグレイ

チーズケーキにぴったりの紅茶。ルピシアのダージリン・セカンドフラッシュは軽やかな香りで後味さっぱり、トワイニングのアールグレイは柑橘の香りでコクを引き立てます。
- チョコレート・ガトー系:アッサム/ウバ
濃厚さに負けない力強さ。

チョコレートやガトーショコラには、深みのある紅茶がぴったり。ウバのキレとアッサムのコクが、濃厚な甘さを引き立てます。
- シフォン・カステラ・バウム:セイロンOP/ディンブラ
やさしい甘さにすっきり合う、毎日向き。
軽やかで優しい味わい。毎日の焼き菓子にぴったり。 - プリン・カスタード:ディンブラ/ウバ(ストレート)カラメルの香ばしさと好相性。

香ばしいカラメルの甘さを引き立てる、すっきりとしたストレートティー。 - レモンケーキ・柑橘タルト:アールグレイ/ダージリン・ファースト
柑橘の香りを重ねて爽やかに。
フルーティーで軽やかな香り。柑橘系スイーツと相性抜群。 - 和菓子(どら焼き・羊羹):セイロン系/キームン
穏やかな渋みと香ばしさで甘味が引き立つ。
落ち着いた香りと渋みが、あんこの甘さをやさしく包みます。
他のスイーツとの組み合わせを知りたい方は、紅茶とスイーツのペアリングまとめもご覧ください。
ストレートティーとアールグレイの違いまとめ表
ここまで紹介した特徴を、わかりやすく表にまとめました☕
| 項目 | ストレートティー | アールグレイ |
|---|---|---|
| 香り | 茶葉そのものの香りを楽しむ。産地ごとの特徴が出やすい。 | ベルガモット(柑橘系)の香りが華やかでリラックス感がある。 |
| 味わい | すっきり、軽やか。渋みやコクの違いを感じやすい。 | まろやかで香りが立ち、余韻が長い。 |
| おすすめの飲み方 | ストレート・レモンティー。ダージリンやディンブラなど。 | ストレート・ミルクティーどちらもOK。午後のティータイムに◎。 |
| 合うスイーツ | チーズケーキ、フルーツタルト、カステラなど。 | チョコレート、マドレーヌ、オレンジ系スイーツなど。 |
| 印象 | 素朴で日常的。素材の味をじっくり味わいたいときに。 | 香り華やかで特別感あり。リラックスしたい時にぴったり。 |
どちらも紅茶の魅力を味わうのに最適。気分やシーンに合わせて飲み分けてみてください。
よくある質問(FAQ)
- Q. ストレートティーはどの茶葉でも大丈夫ですか?
- はい。基本的にどの茶葉でもストレートで飲めますが、ダージリン・セイロン・ニルギリなど香りが繊細な茶葉が特におすすめです。
- Q. アールグレイはミルクティーに合いますか?
- 意外と相性は良いです。ベルガモットの香りがミルクでやわらかくなり、上品でまろやかな味わいになります。
- Q. 初心者はどちらから試せばいいですか?
- 気軽に楽しむならアールグレイ(ティーバッグ)がおすすめ。紅茶そのものの違いを体験したいなら、まずはダージリンやセイロンをストレートで飲んでみましょう。
紅茶をもっと楽しみたい方は、初心者向け紅茶のはじめかたガイドもおすすめです。
6. まとめ|気分で飲み分けを楽しもう
ストレートティーとアールグレイは、どちらも紅茶の魅力を引き出すスタイルです。
- ☕ ストレートティー:茶葉本来の香りや味をじっくり楽しみたいときに。
- 🍊 アールグレイ:香り高くリラックスしたい気分の日に。
どちらを選んでも間違いなし。気分やスイーツに合わせて飲み分けることで、紅茶の世界がもっと広がります。
あなたの「今日の一杯」は、どんな香りにしますか?☕✨
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